釧路の「クオレ三線工房」の三上倫平氏からご連絡いただいたのは、2021.2.10であった。倫平氏は日本最北の地で、日本最南の沖縄伝統楽器「三線」を製作している部当てィ師。北の大地の素材 エゾシカの角や皮を使って、南の文化の伝統楽器 「三線」を作ってみたい。北と南の文化を融合させることで、ロマンある新しい文化を誕生させたいとの提案だった。
これをエゾシカ文化を模索する当倶楽部が受け入れない筈がない。
「角や皮でオリジナルパーツを作れないか」との意を受けて、材料・人材の調達に向け、「プロジェクトX」さながらに動いた。「北海道エゾシカ倶楽部」を札幌消費者協会に発足させて10年。人脈は思いがけなく広がっていた。
それから2か月、「エゾ三線」は完成した。4/9。北海道新聞(朝刊)で紹介もされた。電話で聴かせていただいた音色は、これが「シカ革?」と思うほどの美しさだ。
札幌東急デパート7F紳士服売り場で行われる「三線実演販売イベント」で初お目見えするする(4/13~4/18まで)
製作途中
初心者には丁寧に弾き方を手ほどき
これが「えぞ三弦」
2021.4.13 札幌東急デパートで実演販売
当倶楽部が遠隔地の三上氏の仕事を応援するのは、北海道発のSDGs⓬に匹敵すると考えるからである。
6月には、胴と棹部分も北海道のナラの木を使ったオール道産の三線が完成する予定。
さて、初日の13日の11時30分。会場に行ってみると、新聞で見たからと開店後すぐにお客様が訪れたそうで、たった一つの完全シカ三線(面はシカ皮・カラクイは角)はもう売れてしまっていた。角からカラクイの掘り出しは手間がかかる。残りは面はシカ皮だが、カラクイは水牛の角を使用。その内に、また「シカの三線はどれ?」とお客様。なかなか人気があるようだ。ニシキヘビに比べてエゾシカ皮は丈夫で、張替の必要性が低いのが特徴だという。
・2021.4.9 北海道新聞が紹介記事(全道版)
・販売期間中、札幌テレビ(STV)が紹介。
・沖縄のRBCiラジオが紹介。
・2021.5.12 NHK放送(釧路・根室地方地方)・沖縄でも放送
・2021.5.14 釧路新聞が記事掲載「エゾシカ皮で沖縄の三線」
・2021.5.19 NHK全道放送「ほっと北海道」
・2021.5.19 沖縄タイムス掲載
・2021.5.20 共同通信取材
公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子
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