2017年4月29日。鹿及び黒曜石のアーティストとして著名なジョゼフ・パク氏を講師に迎え、午前中に講演、午後にクラフト教室を行いました。午前中の講義では、同氏が作成した鹿の骨で作った笛、角で作ったスタンド、爪で作ったアクセサリーなどが紹介されました。
いずれも、アメリカでは特別なものではなく、高級品だそうです。肉だけでなく、骨、角、爪も利用でき、「鳴き声以外は捨てることなく利用できる」可能性を感じました。
また、黒曜石は別名「十勝石」ともいわれ、道民にとっては河原に転がっているちょっと綺麗な石というイメージですが、ジョセフ氏によると、北海道の黒曜石の美しさは世界一だそうです。黒曜石は非常に柔らかいですが、ガラスと同じ成分も多量に含まれているので、昔からナイフや矢じりに利用されてきましたが、非常に美しく、芸術的にも価値があるものです。
鹿や黒曜石の利用を進めることで、あらためて環境にやさしい社会の構築に役立つと思われました。午後は、黒曜石と鹿の骨を使ったナイフづくりを実践しました
参加者は、最初は慣れませんでしたが、作っていくうちにコツがつかめてきて、ナイフらしい形になってきました。
もちろん、素人が作ったものなので表面がごつごつしているのですが、逆にそれが光を多方向に反射し、宝石のような輝きを放っていました。参加者全員、自分で作った宝石を大事そうに持って帰りました。
(畠田 徹)
6月14日にMr.Joseph先生よりメッセージがありました。
北海道エゾシカ俱楽部様、エゾプロダクト様のご紹介により弊社にて、アメリカ在住の工芸家ジョセフ・パク氏の講演、クラフト教室を開くことができました。
この様なイベントへの参加は初めてのことでしたが、アメリカでの鹿の活用法や、北海道の黒曜石とエゾシカ角を使ったナイフ作りなど、楽しく充実した体験をさせていただいたことに感謝しております。(株式会社 麻生商店)
◆本講座は3者連携で実現
※3者:麻生商店・(合)エゾプロダクト・北海道エゾシカ倶楽部
講師をアメリカからお迎えするという特別イベントは、ご賛同いただいた麻生商店様と(合)エゾプロダクトの菊地隆氏のお力添えがあって、実現したものです。
今回会場としてお借りした麻生商店3階のセミナールームには、色とりどりの皮革が並び、その美しさに、見る人は思わずのワクワク感と創作意欲を掻き立てられてしまいます。
麻生商店様の創業は1951年。エゾシカレザーをはじめ、牛革、豚革·やぎ革·羊革など、製品素材の取り扱い幅が広いため、レザークラフト愛好家にとって無くてはならない存在。
北海道の老舗として培われてきた確かな目利きで、適切なアドバイスなども頂けます。
お店には、レザークラフトの道具なども品揃えされていますから、レザークラフト初心者には、この上ない便利なお店といえそうです。ご興味ある方は足を運ばれてみては如何でしょう。(武田佳世子)
会場提供:(株)麻生商店
今回ご協力していただいた、麻生商店さん、エゾプロダクトさんを詳しく知りたい方は、以下をクリックしてください。
・麻生商店 (外部リンク)
・合)エゾプロダクト (外部リンク)
・北海道のシカ革デザイナー ※菊地隆さんの紹介
・菊地隆氏講演(2017.4.15)「エゾシカの裏と表 そして これからの流れ」
本講座に関連のある当サイト内のページへは、以下から移動できます。
公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子
060-0808 札幌市北8条西3丁目 札幌エルプラザ2階
TEL :011-728-8300 / FAX 011-728-8301 E-mail:ezoshika_club@yahoo.co.jp