美味しくて簡単!そうでなければエゾシカ肉は一般家庭のテーブルミートにはなりえない。
その意味で、今回の料理実習は遂に条件を満たした。講師はハンター松前健太氏。前日に自ら獲ったメス鹿肉を持参!更に、美味しさ食べ比べを行うために3歳のオス鹿肉も携えて。
彼は言う。Simple is the best!松前氏が使う調味料は、塩、コショウ、醤油が基本。メニューは、①ローストディア ②トマトソース煮込み ①の料理で出たくず肉、スジ肉などを市販のトマト缶詰を使って煮る。
実習は、さながら解体現場。シカ肉部位を切り分けながらの説明だ。骨を割り、髄も見せてくれるなど、パックで売られている肉をそのまま料理してきた従前のやり方とは一味違った。
講師の助手は小学生の二人のお嬢さん!さすがは未来の狩りガール!手際の良いことこの上なし…誰もかなわない。頼みもしないのに、ホワイトボードに講座タイトルを書いているのには驚いた!可愛いったらありゃしない!遅れてきた倶楽部会員に走り寄り、「此処に荷物を置いてください」などとサポートまでしてくれる。頼みもしないのに!
ジビエは嫌い、食べないと漏らしていた外部参加者も一口食べるや、その美味しさに忽ちknockdown!今回は通常の定例会ではあったが、外部参加者が多く、受付や材料補充品を買いに行ってくれるなど大活躍。おいしいシカ肉料理を食べながらの未知の方々とワイワイ交流。誘われてタマタマ来てみたら、思いがけなく数十年ぶりという男同士の再会もあったようで大いにウケた。温かい料理と温かい空気が流れる中、それぞれに研究会活動ならではの楽しみをシカ肉と共に味わったのではないか。
公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子
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