エゾシカの食害風景  (写真提供:青柳正英グループ)


網走、釧路、十勝地方の春先(2008-2015年 )


森は酸素を作り、二酸化炭素を吸収、水を貯え、土壌を作る全ての生命の基盤。増えたエゾシカ達に樹々を食べられてしまえば、森は本来の機能を失い、私たちの生存も危ういものなりかねない。私たちエゾシカ倶楽部の活動目的は「一にも二にも森を守ること」にある。



春先のカラマツの被害。

毎年喰われると樹高が伸びず盆栽状となり、森林造成は不可能。


トドマツの20年生前後の人工林。

カラマツのある間は喰われなかったが、

無くなるとトドマツも食い始める。



アカエゾマツの若い造林地

 

 

トドマツもなくなると、アカエゾマツにも食害が及ぶ。

樹皮が食われると水分が枝に届かず、枯れてしまう。


 

 

 

エゾシカは広葉樹を好む。

特に、オヒョウニレ、ハルニレを好む。

 ニレ類>カラマツ>トドマツ>エゾマツの順に好む。

 




 

20年生以上のカラマツの幹の食害。

雪の無いところでは、根本から外皮をかじって剥ぎ、内側の形成層(アマ皮)の部分を食べる。

ここには栄養分が多い(根からの水が上り、葉からのデンプンが根に降りて行くところ)。ここを欠くと完全に枯れる。根本には糞がかたまってみられ、いつもここに集まっている。