先月、鹿公園を訪れました。飼育員のH氏(獣医師)から、「今月下旬に小鹿3頭が生まれる予定」との話を聞いていたので、生まれた小鹿を見たいと思い、6月23日に再び訪れたものです。
幸運なことに、飼育員のN氏(民生委員・会長)が餌やりをしていましたので、小1時間エゾシカについての話を聞くことができました。小鹿は6月4日に1頭生まれたそうです。性別はまだ分かっていません。
現在、同園には12頭のエゾシカがいます。雄が5頭、雌が7頭で、広いエゾシカ園を飛び回っていました。
生まれて3週間の小鹿は、大人たちに負けずに歩いていましたが、途中で一人小屋の中に入ってしまい、中からこちらを見ていました。疲れたのか、それとも警戒心からか?それは分かりません。
餌は干し草(オオチャード、チモシイーなど)が主ですが、他にもトライヤルやサツドラで、N氏が自腹でにんじんやコッペパン、食パンなどを与えているそうです。そのため、背中やお腹、足の太ももは肉付きが良かったです(町の予算では足りないのかもしれません)。
繁殖期の10月から11月には、昨年も一昨年も、地位の高い雄(№1~3)の間で角を突き合わせる喧嘩があり、昨年は相手の角が腹に食い込んで出血し、そのエゾシカは死亡したとのこと。勝ったエゾシカが雌と交尾する権利を得るのだそうです。動物の世界は厳しいですね。 (エゾシカ倶楽部会員 法元盛信)
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