9/24。ハンター松前の「猟師めし」には、多くの方々が参加して下さったが、その中のお一人が3か月前に知り合った佐藤正隆氏だ。(株)ドン・リースアンドレンタルの顧問である。
ジビエは嫌いだ、食べたくない。昔、食べて懲り懲りしたと言いながらも、食べた結果は「おいしかった!」「お酒があればもっと良かった」と大満足の様子。後日、講師の松前健太氏がお子さんを連れてきていたことに感動したと語ってくれた。
「働く現場に子供を連れていき、親のしていることを見せるということは大切なこと。それができる彼は素晴らしい」と絶賛された。これは嬉しい。何故ならご実家は質屋さんであったというから、モノを見る目、人を見る目は確かだからだ。
過日は、氏が手掛けている産業廃棄物中間処理施設(千歳市)を見学させていただいた。敷地の広さにまずは驚く。センター長が中を案内してくれる。山積みされたパソコン、業務用冷蔵庫、コピー機の他、AEDなど中古の電化製品が所狭しと並ぶ。使える製品・部品は再利用。それ以外は最終処分場へ送られる。障がい者就労施設が併設されていて、多くの障がい者の方々が作業中だった。
これらの方々が働く職場は此処だけではない。由仁町にあるレストラン「YUNI-CAFÉ」もその一つ。この店はJR北海道の車内誌「JR HOKKAIDO」で紹介されたこともあるそうで、町外から訪れるお客も多く、人口減の町に似合わず人の出入りが多かった。
佐藤氏は「人はカッコよく生きなければならない」というのが持論。「楽しくなければダメだ」「死ぬまで現役」が口癖だ。高齢であろうとも障がいがあろうともそれぞれが築いてきたスキル、持てる能力を発揮できる舞台がなければならない。氏は、そうした場を作り、自立への道を拓く手伝いをしたいのだそうだ。佐藤氏自身も74歳。だが、あと20年は働くという。他者に希望を与えるだけでなく、自身にも夢を託して生きる姿勢はまさにカッコよく生きる男の姿そのものではないだろうか。
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