「復興の苗木 シカ食害」読売新聞(2023.8.25記事)


2023.8/25.読売新聞の「復興の苗木 シカ食害」という大きな見出しに目がいく。記事によれば「2018年9月6日に起きた胆振東部地震を受け、道が進めている森林の復旧で、斜面に植林した苗木が広範囲にわたってエゾシカの食害を受けていることが24日、わかった・・・このまま効果的なエゾシカ対策を取らなければ、今後も植林した苗木が、植えたそばからエゾシカの餌となる可能性がある(読売新聞8/25朝刊)」。



道は21年度から被災した道有林の一部で高さ60センチのカラマツなどの苗木を植えている。1年で最大30センチほどの成長を見込んでいたものの2年経過した現在、当初想定していた120㌢の半分60センチ台。あたり一帯にはエゾシカのふんや足跡が見つかり、苗木の新芽を食べているとみられるとのこと。エゾシカの数は増えていて、現状のままなら植栽被害は今後も続く。


さて、2024年度からは、「森林環境税」が導入され、1人当たり年1,000円が住民税に上乗せされて徴収される。国内林業の衰退や放置林の増加、地球温暖化への対策などが目的だ。集めた税金は当然ながら、当該植林事業にもつぎ込まれるのだろうが、若い苗木を植えれば植えるほどエゾシカの餌になり、栄養満点のエゾシカ達が増えるだけなら血税投入の意味はない。