北海道庁環境生活部環境局自然環境課エゾシカ対策係トップページ
2012年から減少していたエゾシカが再増加していることが本日(2021.11.29)の北海道新聞朝刊でわかった。記事によると、これまで少なかった道南でも急増、農業被害が深刻化。道は対策に頭を悩ませているとに事。推定生息数は11年の77万頭がピーク。その後は減少傾向にあり、18年に65万頭を記録後、増加に転じる。20年、東部が31万頭、西部36万頭、南部では3万~17万頭とある。18年と比べ頭部は1万頭減ったものの西部と南部で最大7万頭増えたと推測(道が目視や捕獲数などから算出)。
背景要因として考えられるのは
① 18年11月の恵庭市の誤射事故による狩猟規制→19年の捕獲数が前年より5000頭減。
② シカが苦手とする雪が少なかったため、生息域が拡大した。
③ 南部では、これまで農業被害が小さかったので対策が不十分だった。
さて、シカによる農林業被害は牧草、ジャガイモ、トウモロコシなどが中心。20年の被害額は全道で前年比2億円増の約40億円に達していると報告されている。
因みに
東部→オホーツク、十勝、釧路、根室管内
西部→空知、石狩、胆振、日高、上川、留萌、宗谷管内
南部→後志、渡島、檜山管内
以上について、過去にエゾシカHPブログにて関連記事を掲載している。