愛知県小牧市の市街地にカモシカが!


2021.4.27のTVニュース。愛知県小牧市の市街地にカモシカが現れたという。カモシカといえば、標高1500以上の山岳地帯に生息する動物。その動物が人間様の住む街に?


反射的に思い出したのは、3/21の当倶楽部定例会で受けた「EZOPRODUCT」代表の菊地隆氏の講義だ。テーマは「循環型社会におけるエゾシカ皮革の利活用」だったが、最後に次のような話をしていた。



「現在、課題とされているのがカモシカの増加。山羊の種類だが、60年前に「特別天然記念物」となった。そのため、鳥獣保護管理法の狩猟の対象ではなく、増えても捕獲ができない。また、10年前の福島原発事故で置き去りにされた豚がイノシシと交配して生まれたイノブタが、放射能リスクで利用できずに全量廃棄されている。循環型社会に於いては、これも課題といえるだろう」。


今後、人間が住むべき領域で、向き合わなければならない野生動物は否応なしに増えていきそうだ。鳥獣保護管理法はH26に改正されたが、こうした状況の中、更なる見直しも必要ではないか。とはいえ、カモシカは国の「特別天然記念物」。単なる天然記念物ではない。「特別」という二文字は天然記念物の中でも、世界的、国家的に重要なものに限り、冠されるようである(二段階指定制度)。してみれば、素人の分際で「法律見直しを」などと叫ぶべき次元のものではないのかも・・・。イノブタ問題は、はて?