「厚岸と標茶で」エゾシカ利活用モデル事業


エゾシカ有効活用に向け、シカを一括回収するモデル事業が釧路管内厚岸町と標茶町で今秋から始まる。(2016.5.17 北海道新聞朝刊) 

 エゾシカを食肉用として利用するには、捕獲後2時間以内に処理施設へ搬入、処理することが必要だが、100キロもあるシカを限られた時間内に運ぶのは狩猟者にとって大変な仕事。

 

 モデル事業では、この重労働を第3者である回収業者が肩代わりする。狩猟者は、捕獲に専念できるので、捕獲頭数の増加につながり、廃棄処分も減るという三方よしの好事業だ。


 具体的には、狩猟者はシカを捕獲したら回収業者に連絡→業者は保冷車2台をチャーター→捕獲場所で回収→処理施設へ搬送するという流れだ。シカ肉の搬送先は食肉処理業者とペットフード加工業者の2種。食肉処理業者に搬入するのは、「捕獲から搬入まで2時間以内」で「内臓に弾が当たっていない個体」という条件が付く。一方、捕獲から搬入までに2時間以上かかり、血抜きが不十分で食肉に適さないような個体の行先はペットフード加工業者となる。更には、皮は塩蔵や冷凍で適切に保管し、皮の加工業者などに送ることも検討されているようだ。

(2016.2.16 北海道新聞朝刊)


 新モデル事業が巧く機能してくれれば、ムダの少ない新たな循環型社会が築かれるのではと期待する。いまのところ、近くに食肉処理施設が無ければ、ほぼ全量が廃棄処分されているとのこと。狩猟者からは行政は現場を知らないという声もあった。だが、これにて一件落着。


 ちなみに、14年度に捕獲したエゾシカは約13万7千頭。食肉施設で処理されたのは2万4千頭余りで、全体の17%にとどまっている。(北海道環境生活部)


コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    奥出正人 (水曜日, 08 6月 2016 12:29)

    どちらえ問い合わせればよろしいでしょうか?
    九州を拠点のフランス料理から良質の食肉用鹿肉を、それとある大手ドッグフードメーカーよりドッグフード用鹿肉を確保したいとの連絡があり、羅臼の鹿撃ちもされている宮腰整骨院の宮腰様から厚岸で鹿肉が集まると聞き、調べているとこの記事を見ました。
    連絡先を教えて下さい。
    よろしくお願いいたします。


    羅臼海産物商店堺ますだ
    店主 奥出正人
    大阪府堺市北区中百舌鳥町1-91-24
    090-7348-2113
    rausu@kuc.biglobe.ne.jp