「動植物は放置してはいけない」昨日18:00放送のNHKニュースを見ていて、この言葉を思い出した。
放送内容は、新千歳飛行場の周辺を夜間に調査したところ、エゾシカ、キタキツネ、野ウサギなど小動物を含め、100種類以上の野生動物がいることが分かったそうだ。
たとえ小動物とはいえ、空港内に入ってくると離発着時の支障となり、大きな事故につながりかねない。そこへ行くとエゾシカは体長90~190センチもある大型動物。キツネやウサギの比ではない。彼らが飛行場周囲に張り巡らされている高さ2メートルのフェンスを飛び越えて侵入したことが、今年3月ニュースで流れていた。広い敷地を7頭で自由に軽やかに駆け巡っていた姿を思い出す。
そこで、今年は、このフェンスの高さを1メートル高くし3メートルにするそうだ。しかし、雪が積もれば足場は高くなるばかり。これで十分とは言えないからか、妙案を考え出したそう! 思いついたのは、シカが嫌う「カプサイシン」という刺激性ある唐辛子の強い臭いをフェンスに付着させること。これで効き目は如何ほどか?冬の終わりのニュースを待ちたいものだ。
最近の野生動物たちにとって、飛行場であれ、街路であれ、餌場はすべて野山の続きだ。人間の縄張りだなどとは考えもしない。我がテリトリーを広げようと日夜、努力しているのだ。地球上には、知られているだけで約175万種の生き物が存在しているという(生物多様性さっぽろビジョン H25年3月札幌市)。私たちヒトもその中の一種であることを忘れたくない。彼らとは対等である。 食うか食われるかの生存競争の中で、ヒトも我が領域を必死に守る必要がある。
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