赤、黄、緑…それにピンク!風に吹かれるまま、樹々の葉たちが、くるくると舞い踊りながら地面にゆっくりと落ちていきます。私の肩にもひらひらと。過ぎ行く秋。儚い美しさを永遠のものにと、何度も足を止めてカメラのシャッターを押しました。
このピンク色に煙る幻想的な森の小径は、夏の日、仲間と歩いた径です。今日は1人で歩きました。北海道博物館に続く径です。「夷酋列像特別展」を是非とも観ておかなければなりませんでした。10月24日のエゾシカフェスタの講師には、函館アイヌ協会の会長さんをお招きしています。生粋の道産子ではない私はアイヌについては知らないことばかり。少しでも知識を得たいと思いました。この日の展示で、豪華絢爛に描かれた絵巻の陰にアイヌと和人との悲史があったことを知りました。この歴史を後日、もう少し、辿ってみたいと思います。それにしても、本州からの流れ者である私を室町時代にまで遡り、北海道の歴史探求へと引き寄せてくれたのは「エゾシカ」なのだと改めて思いました。展示物の撮影は禁止なので、当日の思い出は、この入場券だけ。この1枚のチケットは人生の宝となりそうです。
コメントをお書きください