「改正鳥獣保護法」2015.5.29施行!


 

エゾシカとは限らない。増えすぎた野生動物の被害が深刻だ。事態改善には捕獲体制の強化が必要。

昨年5月に成立した「改正鳥獣保護法」が、いよいよ29日に施行される。

改正案では、野生動物を捕獲する担い手確保に向け、思い切った方策がいくつも盛り込まれている。

 

 

❶法律の目的を「野生動物の保護」だけでなく、これに「管理」を加えた。

❷市町村が中心だった「捕獲事業」に、都道府県や国も乗り出す。

➌捕獲の担い手は、猟友会の他、警備会社などの参入も可能とする。そのため、捕獲の専門事業者を都道府県知事が認定する制度を創設。

➍住宅地では禁止されていた「麻酔銃猟」を条件付きで、住宅地での使用を認めた。

➎網や罠を使った猟の免許が取得できる年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げた。

➏これまで禁止されていた「夜間銃猟」も条件付きで可能とする。

 

これで「鳥獣被害対策」は一歩前進というところか。ただ、犠牲になった動物たちの命をムダにしないためにも、できる限りの有効活用を心がけたいものである。そういえば、「ジビエ」の語には「供養」という意味があるそうな。