4月11日。当倶楽部副代表の水崎呈氏が会長として活動を推進するNPO法人「北海道海浜美化を進める会」の総会に参加した。
この会は14年前に水崎氏と副会長の尾田氏の2人で設立されたもの。その時から今日まで、累計7,124名の方々が海岸のごみ拾いに参加。昨年はアメリカ領事館から海岸清掃をしたいとの申し入れもあったという。今後は、在札外国領事館関係者の方々とも協同して海岸のゴミ拾いから国際交流を図っていく計画が語られた。地道な一歩からの活動。黙々と活動を積み重ねた会員の皆様に頭の下がる思いだ。遅ればせながら、私も正会員として名前を書いてきた。
海のゴミは、海岸に流れ着いた「漂着ゴミ」、海底に蓄積する「海底ゴミ」、海面や海中を浮遊する「漂流ゴミ」に分けられる。海ゴミの多くは、陸地で発生した生活ゴミが川を通じて海に運ばれたものだ。昨年、参加した清掃活動では海岸にボロボロになったポリ袋やペットボトル破片などが多いことに驚いた。漂流するプラスチックごみは、紫外線や波の衝撃などで徐々に砕け、微細な粒子となって魚介類の体内に取り込まれる可能性が高いばかりか、ポリ袋やペットボトルなどのゴミが海底を覆うと、その部分に酸素が供給されず、海底がヘドロ化し、魚の餌が死滅する。海藻も育たず、魚も住めなくなる。気がかりなのは海流の関係で漂流物が集まりやすい「ゴミ集中海域」は、世界の海洋面積の4分の1にも及ぶ勢いで拡大しているということ。これらのゴミが海の生態系に与える影響ははかりしれない。
それはまた、巡り巡って私たちの食と健康の問題として跳ね返ってくることに気付かなければならないだろう。母なる海の収容力も無限ではないのだ。
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