列車にぶつかるのはエゾシカだけではない。最近では、クマとの衝突が報じられている。
札幌のような大都会にクマが出没する。ただ事ではないと思うのだが、いまや日常茶飯事になりつつある。それも、年々増加。
人を怖がらない。それが「新世代ベア」の特徴だという。山から市街地へと住処を徐々に移動しているのも事実。人との距離が近づきすぎたことで農業被害や生活被害を引き起こす。
先日の野生動物フォーラムで聞いたところによると、クマを撃つのはエゾシカを撃つよりも難しいとのこと。しかも、ハンターは高齢化により減少中。若いハンターを育てなければならないが、実はもう遅いのだそうだ。ハンターの養成には時間がかかるという。
酪農学園学大学では、既に国内初の狩猟学講座を開講。専門ハンターの育成を目指してスタートしている。誰かが担なわなければならない貴重な仕事だ。
ただ、卒業後に就職先がないのでは困る。専門的知識と技術を備えた彼らを、森の番人として活用するシステムを作っていくのは、私たちの役割ではないだろうか。
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棚川 伊知郎 (日曜日, 02 11月 2014)
専門ハンターの育成が、これからのエゾシカ急増を止める極めて重要な鍵になることを、道民ひとりひとりが認識してもらうこと。
そして、専門ハンターが若い人にとって魅力ある職業となるように、社会に働きかけていかねばなりません。
そして最終的には大きなうねりとなって、法律や道の条例ができ、多くのハンターが育っていくことを強く願っています。