~後志地域生物多様性協議会の活動報告(昨年度に引き続き)~
下の写真をよく見てください。この朱別川(後志地方)に、鮎が泳いでいるのが見えますか?
え?一匹も見えないって?そういう貴方は正常です。
この写真では人間には見つけられません。
でも、我々人間は、たとえ肉眼でアユが見つけられなくても、水を調べただけでその川にアユがすんでいるかどうかが容易にわかるようになりました。
環境DNA解析という手法を用います。
話はかわりますが、我々北海道エゾシカ倶楽部は、増えすぎたエゾシカにより損なわれている生物多様性を取り戻すため、エゾシカの捕獲(有効利用)を呼び掛けています。
一方、現存している野生生物の保護や、外来種の防御等を行うことで生物多様性を守ろうとしている人たちもいます。後志地域生物多様性協議会はそのような取り組みをしている団体の一つです。
生物多様性を守ろうということでは、同協議会と我々は一致しています。
よって、本日は、同協議会事務局長の 高橋 興世さん(黒松内町企画環境課 上席主幹)をお招きし、昨年に引き続き同協会の活動状況について、特に進化した「環境DNA解析」についてお話を聞き、シカとは違った角度から生物多様性について勉強させていだだきました。概要は以下のとおりです。
〇〇進化した環境DNA解析〇〇
・環境DNA解析とは、採取した水に含まれている魚等の体表の粘液や糞などとともに放出された「DNA」をデータベースと照合し、住んでいる生物について解析するものです。
約1リットルの水を採取・解析しただけで採取した場所にアユ等が住んでいるか、ほかにどんな生物がいるか、等が把握できるそうです。
同協議会は、「E‐水プロジェクト」という活動で平成28年度にこの手法を開発しました。しかし、昨年は精度がいま一つで、検出されないこともあったそうです。
それで、昨年から本年にかけて「ステリベクス」というプロセスを加える等改良を重ねて精度が向上させたそうです。これを受けて、本年度は後志地方に流れる各河川及び洞爺湖を対象でアユ、ザリガニ、その他水中生物について「環境DNA」解析の調査をしました。その結果以下のような結果が出たそうです
〇〇解析結果〇〇
解析結果は以下のとおりでした。
◆アユ
◆ザリガニ
◆その他の生物
余別川、尻別川、洞爺湖でどのような生物がいるかを確認した結果以下のような結果が得られた。
〇〇今後の活動について〇〇
今後は、以下の活動をしたいとのこと
〇〇今後の環境保全の礎に〇〇
〇〇もしアユが減ると?〇〇
〇〇森への展開〇〇
〇〇日本一のアユをいつまでも〇〇
(畠田 徹)
関連ページ
後志地域域生物多様性協議会(フェイスブック)
環境DNAを用いた生き物調査(2016年の調査報告)
生物多様性保全の取り組みについて(北海道庁のHP)
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