人間界を困らせているシカやイノシシなど野生動物の肉を使った「ジビエ料理」が、2014年の「今年の一皿に」に選ばれた。選定したのは、食に関する調査研究を実施する「ぐるなび総研」。日本の食文化の普及と継承を目的として今年から始めた取り組みだという。選ばれた理由として❶国の衛生管理指針ができたことで、ジビエ料理の提供が本格化してきた❷ファストフード店など、ジビエを扱う飲食店も増えてきた❸一般消費者の間にも急速に浸透してきたこと等があげられる。そうした意味で2014年を「ジビエ元年」と位置づけたという報道もある。
重ねて喜ばしいことは「訪日客 初の1300万人突破」という報道だ。これら外国人の国、地域別の割合は、台湾、韓国、中国からの旅行客が全体の約6割を占めるという。要はアジア勢が牽引しているのだ。しかも、そのうちの62.2%は「観光・レジャー」が来訪目的だという。
考えてみれば「人口一億人超を抱える国は日本の他、アジアには5か国もあるのだ。暑い母国を脱し、冷涼な北海道を目指すアジアからの旅人は今後も増加するだろう。温かくもてなしたいものである。北海道のエゾシカ料理に舌鼓を打っていただこう。そして熱く語りたい。ジビエ料理を味わうことこそが地球環境を守る原動力となることを。(武田)
今や北海道の名物料理であるジンギスカンはほとんどオーストラリア産ですし、カニもロシア産と聞いていますが、北海道の自然で捕られたエゾシカは、味の点でも申し分ないので、自信を持って海外の方にも勧められるものと思います。
難点としては、肉の価格が高止まりなので、せっかく廃棄されるエゾシカを有効活用するのですから、もっと価格下げて大衆化させるような運動もしたいですね。(東野)
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