2013.9.24 道庁エゾシカ対策課主任 三谷智一氏から、「エゾシカによる被害状況について」講義をしていただきました。今日わかったこと:利尻・礼文などの離島にはいない。だが、最近、湖を渡る姿が撮影されている。雄一頭に雌が何十頭というハーレムを作り移動している。国道の脇に何十頭もの群れ・・・こういう時代になった。
農業被害、林業被害など数字で表せる被害(64億円)と家庭菜園、貴重な植物等の遺伝子の消失、交通事故(2000件)、JR等の運行遅延(商談に遅刻)、街中への出没による都市機能の麻痺など数字に表せない被害がある。雪の少ない越冬地に集まりやすい。根室、釧路等の道東地域。牛の資料である牧草が食べられる。日高地方では、競走馬用の牧草に被害。
鹿は飢えを凌ぐために必死に生きている。牧草、ビート、水稲、馬鈴薯、かぼちゃ、果物、小麦など手当たり次第何でも食べる。木は皮を剥がれると枯れてくる。木の先端まで水を送っている管がダメになる。水を送れなくなるのだ。
会員の声:「森林はもともと、ヒグマや鹿の生息場所。彼らの食べ物、たとえば山葡萄などを人間が山に分け入り、取ってきてしまう。動物の食べ物を奪うという私達の行為も害獣被害を増幅させてはいないか」これに対しては「個人の趣味まで行政は立ち入ることは不可能。注意喚起にとどまらざるを得ない」との見解でした。
皆さん、もしも、街中にシカが出没(アーバンディア)した時は近寄らないように注意しましょうね。オスは角を木にこすりつけて常に研いでいる。角は兇器なのです。
公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子
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