当倶楽部の恒例行事となった西興部への会員研修旅行。今回は、2017年12月に会員になったばかりの終活カウンセラー 森裕子氏も参加しました。初めて目にするエゾシカ現場!彼女の眼にはどう映ったのでしょう? 終活専門家としての独特の視点でのリポートです。
終活フェアがご縁でその存在を知った「北海道エゾシカ倶楽部」。
HPを見て冒頭の雄大な自然とエゾシカの美しい映像、そして、わかりやすい説明、かかげる理念にも魅せられ、さっそく、入会を決めました。会員になって初めての活動がナント西興部村への研修旅行!
おりしも、平昌オリンピックでの日本選手の活躍に日本中が盛り上がり、特に道産子カーリング娘が注目を集めていました。 彼女たちの故郷は北見市。研修旅行先の西興部村とは、同じオホーツクエリアです。
西興部村では、酪農家さんを訪問し牛舎の見学もさせていただきました。
400頭あまりを飼育する大きな酪農家さんで、夕方の搾乳作業の真っ最中でした。2人のお嫁さんと2人のベトナムからの研修生さんが、白い息を吐きながら、次々と手際よく搾乳機を取り付けていきます。
近くで見て、乳牛の大きさに驚きました。たいへんな作業です。
「このお母さん牛達が、人工授精で出産して、自分の赤ちゃんに飲ませることなく、搾乳された牛乳を、私たちは飲ませてもらっているのだなあ」。子牛のいる牛舎も見せていただきましたが、人懐っこい子もいて、興味津々で近づいて来てくれました。
「この子たちも、お母さん牛と同じ運命をたどるのだなあ…」。
食事の前の言葉「いただきます」に込めるべき感謝の想いを、改めて再認識しました。
6時半から、西興部村のホテル 森夢にて、「鹿肉パーティ」が始まりました。
人間が、狼を計画性なく駆除した結果、自然の生態系が壊れて増えすぎたエゾシカ。ただ駆除して捨てられるだけではあまりに悲しすぎます。せめて、肉も皮も角も出来るだけ多くを有効利用して、エゾシカの命を繋ごうという取り組みが少しずつ、広がっています。
この鹿肉パーティは「鹿肉料理」を広めて鹿への理解を深め、ひいては村おこしにつなげようという取り組みです。西興部村は人口1000人ほどの村でありながら、パーティには200人あまりもの参加者がありました。 村をあげてのイベントという熱気が伝わってきます。
鹿肉のお料理は、全部で七品。しゃぶしゃぶ、もも肉のロースト、冷しゃぶサラダ、シチュー、もも肉のニラ炒め、しぐれ煮の太巻き。
どれもこれもデリシャース!
鹿肉は臭いがある、硬いといった風評など吹っ飛ぶ美味しさでした。抽選会では「鹿肉の大和煮」の缶詰もいただきました!
私は、終活カウンセラーとして、高齢者の方々からご相談をお受けしていますが、人口減少が著しい北海道郡部特有の、子供たちが地元に残らないことに起因する悩みが多くあります。子供たちが誰も地元にいないので…墓じまいをしなければならない、家を処分しなければならない、いずれは自分たちもここを離れなくてはならない… 。高齢者が住み慣れた故郷で、安心して老後を暮らせる社会になるといいですね。
そんな想いの中、ホテルで興味深いポスターを見つけました‼️
オホーツクエリアの市町村長さんが勢ぞろいして、移住をよびかけています。
聞けば世の中。ずいぶん炎上しているとか。
賛否両論を呼びすぎたり。一線を越えてしまったり。つぶやいて叩かれたり。
なんともお疲れさまでございます。ここはひとつ、クールダウンといきませんか。
涼しくて気持ちのいいクールなオホーツクが炎上の疲れを癒します。
それではみなさま、オホーツクでお待ちしています。
北海道オホーツクの市町村長より
人間も自然の中の一片として、全ての命に敬意と感謝の気持ちを忘れずに、持続可能な自然環境を守っていかなければならないと強く教えていただいた、オホーツクの夜でした。
公益社団法人 札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」 代表 武田佳世子
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