第7回フェスタ 高校生はボランティアで何を学んだか?


北海道大学構内写真
北海道大学構内

北海道大学で行われた第7回エゾシカフェスタには、高校生ボランティアが参加し、お客様を会場までお連れする道案内などを務めてくれました。生徒さんたちは海外留学を目指しているとのことで、学習は勿論のこと、ボランティア活動も重要となっているそうです。初めてのボランティア活動を経験した皆さんから、思いがけなくも感想文が届きました。若さ眩しい高校生の瑞々しい感性をご紹介いたします。

<内容>

①ボランティア活動の感想 ②講演内容についての感想 ③活動、講演を通して今後に活かしていきたいこと ④講演を通して今後企画してみたいこと ⑤その他

 


①ボランティア活動の感想


道案内するのは初めてでしたが、緊張していたもののしっかり挨拶ができて楽しかった。見ず知らずの方に話しかけられ、最初は 中々、声が出ず緊張し

 たが、しっかりできた。


・ボランティアリーダーをさせていただいて、いろいろ学ぶことがあった。自分で考えて皆をまとめるのが難しかった。でも、周りの人たちが支えてくれ

 た。このようなボランティアは初めてで、新鮮だった。いろんな人に挨拶してお話する経験は楽しかった。北大が観光地だとは知らなかったので、海外の

 人たちと挨拶したり、写真を撮ったりしたのはとても楽しかった。


この度、参加させていただいたボランティア、実は人生で初めてのものだった。だが、積極性が大切だと思ったので今までの人生経験をもとに、自分から

 声をかけるように努めた。自分はもともと人と会話するのが好きなので、道案内も楽しめた。また、北大を訪れる人々の多さに圧倒されたのと同時に、案

 外多くの人が挨拶を返してくれたり、話しかけてくれることが新たな発見だった。 何より、様々な人からの「ありがとう」が力になり、やりがいとなっ

 た。


活動を通して沢山の人とコミュニケーションを取れたことが印象的だった。エゾシカのお肉が美味しくて驚いた。

 個人的には、もっと積極的に動くべきだったと反省している。


・今回のボランティアでは、コミュニティの関りを感じた。活動として道案内が主だったが、案内している間、いろいろな人と会話ができ、普段、感じることのない地域の温かみを感じた。


・ボランティアとして親切に対応できた。また、参加したい。


とっても為になった。一番ためになったのは、旭山動物園の園長さんのお話です。動物愛護法の愛護という言葉は、曖昧なもので「カワイイ!!」という

 意味しか持っていないということ。我々が動物の為と思っていることは、人間を苦しめていることが分かった。動物愛護の究極は、「人間がいなくなるこ

 と」である以上、どこかで線引きしなければならないことが分かった。


・野生動物が人間に馴れすぎたことが深刻な問題であるという新たな視点の発見ができた。また、例えば、エゾシカは草を食べすぎてし

 まう。クマは街へ出てきて飼い犬を食べてしまうなど、動物の種によってそれぞれ違う問題があるというのも興味深く感じた。

 今回はエゾシカを盛り込んだ視点だったが、SDGsは全ての観点で見直せるものなので、身の回りでできることを探していきたい。


・このような機会がないとエゾシカや地球温暖化について知ることができなかったので、有意義な時間だった。規模の大きな話であり、自分がどんなことを

 すべきか考えさせられた。エゾシカが北海道の自然を変えること、そしてSDGsの無いかを達成し、地球を救う何かに繋がっているんだなと感じた。エゾ

 シカ肉を給食で食べたことがあったので、オホーツクだけでなく、札幌でも実施して、もっと子供たちに、その美味しさを知ってもらうべきだと感じた。


・エゾシカの現状課題から発展した世界の環境問題「SDGs」を知り、深刻な状況にいま、僕たちがいるのだと改めて感じた。また、人間が「環境のや

 さしさ」の意味を取り違えて過去に過ちを犯して、今の現状があるということを思うと自分が環境にできる適切な行為は何かを考えさせられた。


・坂東さんのお話がとても印象的です。私たちは生態系が崩れた「大不自然」の中で生きていることを知り、問題の深刻さを知った。動物を駆除するのは、

 可哀想だと思っていたが、その無責任な愛護の感情が逆に新たな問題を生むことを知り、もっと本質を見極めていくべきだと思った。太鼓の演奏がとても

 カッコよかった。

・講演雄中でも出てきたSDGsは自分たちと深く関わっていると感じた。エゾシカ肉を積極的に食べ、習慣化していきたい。


・シカは最近、人間の生活圏に侵入してきていて、どうしても処理しなくてはならなくなったとき、やはり、殺すしかないとなったとき、チャンと食べてあ

 げることが重要であると知った。したがって、僕はもっとシカ肉を食べていきたいと思った。


・今回の活動は、自分の人生において大きな一歩だったと思う。これからも様々なボランティアに参加し、経験を積んでいきたい。そして、その経験を生か

 し、個人的にでも街で道案内をできたらと考えている。講演の内容は、とても興味深く、刺激になるものばかりだった。エゾシカにフォーカスしても、こ

 れだけ多くのことに関わっているということを実感したので、様々な問題を知り、自分たちにできることを見つけ、実行していこうと思う。


・エゾシカ肉をもっと積極的に食べて、健康にも北海道にも良い影響を与えようと思った。地球温暖化のために、節電をしたり、できるだけ省エネ生活をし

 たい。明るい顔で挨拶することを続けたい。


・現時点で、いくつかの対策・取り組みが行われているそうだが、大事なのは、僕たち若者が現状を知り、考え、行動に移すことだと思う。これからも積極的に今回のような活動に参加していきたい。いつか、JICA関係や英語を使ったボランティアにトライしてみたい。


・エゾシカを利用していく重要性や動物との向き合い方について、発信していければと思う。


・エゾシカと人間が共存していけるよう身近なことから取り組んでいきたい。

③活動、講演を通して今後に活かしていきたいこと

・大通公園のオータムフェスタや他のお祭りなどの機会にエゾシカ料理を提供するプロジェクトをしてみたい。知ってもらうことが第一ステップだと思うので、エゾシカ肉の良さが伝わる機会の創設が大事だと思う。


・その名の通り「エゾシカフェスタ」として、お祭りのような感じでエゾシカのお肉が食べられる屋台のようなものや、エゾシカを使った製品のバザーのよ

 うな本物の「フェスティバル」があると面白そうだと思った。そこにエゾシカだけでなく、アイヌ文化のコンセプトもあると尚良いと思う。難しいかもし

 れないが、どこかの食のフェスタでシカ肉カレーを提供するのも良いと思う。一般の方にエゾシカフェスタについて尋ねられ、そこで皆さん上記のような

 フェスティバルだと思われている方が多かった。「エゾシカの角とか売っているんですか」と訊かれた。


・今回の講演で、エゾシカの習性などについて、良く学ぶことができた。それらによって引き起こされる問題を目で見て近くで感じることができるよう、本

 物のエゾシカを使った環境問題に関する実験のようなものをするツアー企画をしてみたい。まだ、具体的ではないが、近くで実際に見て理解する。これこ

 そが本当の学びであると信じている。


・北海道にはエゾシカだけでなく、フクロウなど絶滅の危機にある動物がいるので、それについてないができるか。今回のようなボランティアに参加したい

 ものです。大きな規模すぎるので、もっと身近でもっと取り組みやすいものにもチャレンジしたいです。例えば、革の水質やゴミ問題、植林など講演の内

 容を活かして次のステップを企画すると自分が役に立てていると実感できると思います。


・SCF(シカクッキングフェスティバル)⇒大通公園にて、年に2回、春・秋に開催。フリースタイルで参加して札幌市のお母さんのシカ肉料理でバトルを!

 審査員が見た目と味で審査する。一位を取った人の料理が小中学校の給食に出る。


・シカ料理やシカの有効活用をもっと考えて、新たな利用法が見つかればと思った。


・今回のボランティア活動は、多くの人々の心遣いがあって初めて成り立ったものだと思います。僕は皆さんのお陰でとても充実した時間を過ごすことができ、嬉しい限りです。本当にありがとうございました。


・ボランティアを募って下さり、ありがとうございました。素晴らしい講演を無料で、とても美味しいシカ肉カレーをいただけて、一日で沢山のことを経験

 できたのは、とてもよかったです。田舎に住んでいたことがあったので、シカは身近な動物だったから、とても楽しかったです。勉強の一日になりまし

 た。これから、どう生きようか、何ができるか考えさせられました。素晴らしかったです。ありがとうございました。


・エゾシカから発展したSDGsのことまで知れて貴重な経験になりました。これからも是非ボランティア活動を紹介していただけると嬉しいです。